今回は、番組のデジタル・テクニカル面を支えるVTuberのバトラー・なごみくんが、大切に続けているボランティア活動についてお話しします。
活動の名前は「かたわら」。
さまざまな事情から家庭での養育が難しく、児童養護施設で暮らす子どもたちのもとへレーシングシミュレーターを持ち込み、一緒にモータースポーツを楽しむ活動です。大きな画面、ハンドル、ペダル、レーシングシートを組み合わせた本格的な環境で、普段とは違う特別な体験を届けています。
遊ぶことも、子どもたちにとって大切な体験
子どもたちへの支援というと、学用品や生活必需品を届ける活動を思い浮かべるかもしれません。それらが大切である一方、なごみくんが注目したのは「思いきり遊ぶこと」でした。
「子どもなのだから、もっと遊びたいのではないか」「普段なかなかできない体験を楽しんでほしい」。そんな思いから、自身が心から好きなクルマとレーシングゲームを活動の中心に据えました。
レーシングシミュレーターは、走る子だけでなく、応援する子や順番を待つ子も一緒に楽しめます。大会で優勝したことを学校で話したり、自分の得意なことや夢中になれるものを見つけたりするきっかけにもなります。
大切なのは「また会える」と思えること
「かたわら」が重視しているのは、一度だけ訪問して終わることではありません。
子どもたちに「また来るよ」と伝え、その約束を守りながら、毎月同じ場所へ通い続けること。ゲームを届けるだけでなく、同じ時間を重ね、子どもたちのかたわらに居続けることを大切にしています。
なごみくんが自分の大好きなことを活動に選んだのも、忙しいときや大変なときにも継続する力にしたかったから。好きなことを通じて自然に関わり続ける姿勢が、この活動の土台になっています。
経験格差を越えて、支える側へ
番組では、子どもたちが旅行やレジャーなどの特別な経験を得る機会に差が生まれる「経験格差」についても語ります。
レーシングゲームとの出会いは、小さな一日かもしれません。しかし、夢中になれること、自慢できること、自分が輝ける場を知ることは、その後の自信につながる可能性があります。
そして将来は、活動に参加した子どもたちが後輩の子どもたちを支える側へ回り、次の世代へ体験を手渡していく。そんな循環をつくることが、「かたわら」が描く大きな目標です。
500円から、活動を一緒に続ける
クラウドファンディングによる支援を受け、現在は4台のレーシングシミュレーターを使って、より多くの子どもたちが一緒に走れる環境が整いました。ここから機材の維持や修理、運搬、設営を続けていくためには、継続的な支えが必要です。
番組では、500円の支援を500人へつなげる「500プロジェクト」も紹介。寄付だけでなく、活動を知ること、誰かに伝えること、SNSをフォローすることも応援になります。
名前の「かたわら」には、何かを一方的に与えるのではなく、そっと隣に立ち続けたいという思いが込められています。そして英語表記の「Cut a wall out!」には、壁を切り開き、自分の限界を越えていこうという願いも重ねられています。
自分の「好き」を誰かの楽しい体験へつなげること。無理なく続けながら、また会える関係を育てること。支援する側・される側という一方向の関係を越えて、みんなで未来をつくる活動について考える第49回です。
📻 さくらFM(78.7MHz) 毎週水曜 21:30〜放送
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